【ONE TAP SPORTS活用法5回(後編)】遺伝子検査で個々の特徴を分析。自分を知り、成長曲線を描いて「逆転」へ


(本記事は前後編の後編です。前編を読む)


現在94人の部員が所属する北越高校では全員を上達させるため、3年前から始めた取り組みがある。野球に特化した遺伝子検査だ。


小島清監督が説明する。


「遺伝子の特徴がわかると、準備やトレーニングの仕方も変わってきます。走り込みをしないと球速が上がらない子がいれば、走り込みをしすぎると球速が落ちる子もいる。重い負荷のウエイトトレーニングをやりすぎるとマイナスに働く子もいるんです」


遺伝子検査を受けることで、心身のさまざまな特徴がわかるという。小島監督が続ける。


「筋肉を生成するのが得意か。速筋を発揮するのが得意か。骨が強いのか、弱いのか。血中の酸素の運搬能力が高いか。疲労が残りやすいか。筋肉に弾力性が高いか、否か。

『こういう選手は走り込みをたくさんした場合、抗酸化作用のある食べ物が必要』などもわかりやすい。あとはアドレナリンが出やすいか、出にくいか。いろいろわかるので、起用法にも役立てています」


遺伝子検査には一定の費用がかかるが、小島監督は「自信を持って指導したい」と保護者たちに了承を得ている。「全員を上達させる」ためには、個々の特徴を知ることが不可欠になるからだ。



(©武山智史)


性格別で起用法を変える


普段の練習では全員一緒のメニューに取り組ませるのではなく、身体的な特徴を踏まえて個別にカスタマイズする。そうした活用に加え、メンタルの特徴を起用法に役立てている。


例えばアドレナリンが出やすいか、否かだ。


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