〔データ分析競技会レポート④〕立命館大学大学院チーム 空振りを取れる球種の特徴と、新たな投手の評価指標の提言


“ストレートと空振り” 

 投手には、さまざまな投球スタイルの投手がいるが、その多くが一度は夢見るのが「誰よりも速いストレート」「誰もが空振りするボール」だろう。そんな原点に立ち返るようなテーマについて真っ向から分析を行ったのは立命館大学大学院チーム。彼らは「自分たちのデータ分析能力を試したい」と意気込み、決勝プレゼンに臨んだ。




 野球競技においてバッテリーが考えなければいけない問題はいくつかあるが、“空振りを奪う”ボールを投げることの重要度は非常に高い。空振りはバッテリー間の中で完結するプレーであり、野手側の打球処理機会(打球を捕る、投げる)がなく、エラーの確率が大きく減るため、試合中ではここぞという場面で狙いたくなるプレーのひとつである。

 今回、立命館大学大学院チームは、球種ごとに空振りを奪うためにどの指標がポイントとなるのかを考えるという方針に決め、分析を進めていった。例えば、ストレートでは球速とボールの回転数という2つの指標の向上で空振り率が高くなると予想できるが、実際にはどの数値が1番重要なのか、実際に分析してみるということだ。

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