前半の記事では、東京六大学野球連盟で審判員として活躍をされている瀧口氏に審判員の魅力や難しさをお聞きしてきた。後半の記事では、瀧口さんの人生と野球の関係に迫り、最後に審判員を目指す方へのメッセージをいただいた。
審判員は野球の文化的側面を継承していく立場
-選手を引退されてからも審判員として野球に携わっている瀧口さんですが、瀧口さんにとって、野球あるいは審判員とはどのようなものですか。
野球は生活に非常に近いものだと思います。7歳の時に野球を始めて現在28歳なので21年間グラウンドを離れていないことになります。そう考えると趣味というよりは生活に近いものなのかなと思います。
私を審判の世界に導いてくださった青木さん(青木秀憲氏=東京六大学野球連盟所属審判員)もおっしゃっていますが、日本国内の人口減少のなかで野球をする人の数も年々減っていっています。
もちろん選手として野球で感じたことを継承することも可能ですが、いつしか引退の時期が訪れます。審判員は、選手としての活動が厳しい年齢になってからでも始めることができます。そう考えると、審判員という立場であればグラウンドレベルで感じたことを長きにわたって継承することができます。
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