なお、「コーチ(Coach)」という言葉は、15世紀にハンガリーのコーチェ(Kocs)という村でつくられた「四輪馬車」が語源だと言われています。馬車は客を目的地に運ぶことが役割ですが、この言葉が後世になって「人」に用いられるようになりました。したがって「コーチ」は「目的を持った人を導く」人のことであり、コーチは、プレーヤーの意思・目的を尊重し、その目的達成のために手助けすることがその役割となります。
ティーチングならびにコーチングは、選手が伸びていく過程において、指導者が上手に使い分けていくべきものであり、どちらが良い/悪いというものではありません。例えば、ボールの投げ方、捕り方、打ち方において、基本が何かを分からなければ、その後の課題を見つけたり、次の目標を設定したりすることが出来ません。まずはティーチングにより基本を身につけるよう指導し、そのあとはコーチングを主体に、選手自身が自ら課題を見つけ、解決していく力を身につけられるよう育成していくことがコーチの重要な役割となります。
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