指導者がティーチングとコーチングの違いを理解する必要性

 野球の指導を行う際には、指導の仕方として「ティーチング」と「コーチング」という二つのアプローチがあることを知っておくことが重要です。ティーチングとは、正しい知識や方法に基づいて教えることになります。一方コーチングとは、プレーヤーを尊重し、相互の信頼関係の中で、プレーヤーが抱える課題に対する答えや目標に対してとるべき行動を、コミュニケーションを通じてプレーヤー自身から引き出すことになります。これによって、自ら考え、工夫し、挑戦するプレーヤーを育成していくことを目指すことが目的となります。

 

なお、「コーチ(Coach)」という言葉は、15世紀にハンガリーのコーチェ(Kocs)という村でつくられた「四輪馬車」が語源だと言われています。馬車は客を目的地に運ぶことが役割ですが、この言葉が後世になって「人」に用いられるようになりました。したがって「コーチ」は「目的を持った人を導く」人のことであり、コーチは、プレーヤーの意思・目的を尊重し、その目的達成のために手助けすることがその役割となります。

 

 ティーチングならびにコーチングは、選手が伸びていく過程において、指導者が上手に使い分けていくべきものであり、どちらが良い/悪いというものではありません。例えば、ボールの投げ方、捕り方、打ち方において、基本が何かを分からなければ、その後の課題を見つけたり、次の目標を設定したりすることが出来ません。まずはティーチングにより基本を身につけるよう指導し、そのあとはコーチングを主体に、選手自身が自ら課題を見つけ、解決していく力を身につけられるよう育成していくことがコーチの重要な役割となります。

 

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記事へのコメント

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三井健聖

優秀な選手は放っておいても自分で考え、自分で行動します。コーチングとはそういうルーティンの手助けだと考えます。