「高円宮賜杯 第44回 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」大阪・新家スターズが大会連覇!豪雨にも負けない攻守を支えたものとは?

8月22日、神宮球場で「高円宮賜杯 第44回 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」の決勝戦が行われた。


前年度優勝の大阪・新家(しんげ)スターズが史上3チーム目となる連覇で大会の幕が下りた。



4回に一挙9得点、豪雨でコールドに


前週の台風の影響で予定より1日順延となった本大会。決勝で対戦したのは新家スターズと兵庫・北ナニワハヤテタイガースという”関西ダービー”となった。


試合は初回から動いた。1番・山田拓澄が左中間に二塁打を放つと進塁打後、3番の藤田凰介が遊ゴロで山田を還し先制点を挙げた。チームを牽引してきた主将が自ら犠牲となり、先制点をもぎ取った。



リードオフマンを担った山田



3回に1点を追加し2−0とすると、4回にビッグイニングが待っていた。この回に6安打を集中し、敵失や四死球も加わり打者14人で一挙9得点をマーク。ここで一気に試合を決めた。


しかし、タイガースも最後まで諦めない全力プレーを見せた。一塁手の馬野心輝は打球に何度も飛びつき、1球に懸ける気持ちは最後まで絶やさなかった。



一塁方向へ上がったフライに飛びついた馬野



6回表にすでに降っていた雨が一段と激しくなり、途中で中断。約30分待機後、球審がコールし5回で試合成立となるコールドゲームとなった。



中盤以降から雨足が強まりコールドに



表彰式には全日本軟式野球連盟の名誉総裁である高円宮妃久子殿下も臨席。


「この場にいられると言う事は、多くの練習が必要だったと思います。また、大会を無事に終えることができて本当にホッとしていますし、保護者の方々、そして子どもたちが健康を維持しながらしっかりとプレーをできるようにしてくれたチームの皆さんも本当にありがとうございます。


今日もすごい雨の中、これまでのような閉会式はできませんでしたが、たくさんの思い出ができたと思います。これからも野球で活躍することを期待しています」と労いの言葉を贈った。



トロフィーを渡す高円宮妃久子殿下



打撃で見せた監督と選手の意思疎通


チームを率いた千代松剛史監督は試合後、選手たちに向けて伝えたことを明かした。


「ありがとう、そしておめでとうと言いたいです。よくやってくれました。こうやって喜んでいる時に子どもたちが成長すればいいですね。これだけやってきたから優勝できたと思うと、中学に進んでも(頑張れば)また良いことが起きるのを信じていると、お話はしています」



連覇に導いた千代松監督



昨年優勝した時から、「もう一度同じ景色を見たい」と連覇を目指していた千代松監督。あいにくの天候での終わり方もあり、


「最高に嬉しいんだけどこの天気ですから(笑)。最高の瞬間を選手たちと迎えてというのを想像しましたけども、独特の終わり方になりましたね。また何日か経てばさらにまた感情が出てくると思います」と正直な思いも吐露した。



優勝の瞬間はベンチで迎えた



決勝戦で圧倒した新家スターズ。千代松監督の言葉から連覇の要因が数々見えた。まず打撃面においては、監督の明確な意図を持って選手へ指示を出していた。


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