【PR】17年ぶりリーグ優勝の裏側にある、リーグ終盤でも長いイニングを投げ切るためのパフォーマンス向上の取り組み

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 神奈川県相模原市に所在する青山学院大学硬式野球部。東都大学野球連盟に所属し、2023年度の春季リーグでは17年ぶりに1部リーグで優勝、秋季リーグでも優勝した名門校だ。「指導・教育はしても管理はしない自主性を重んじるチーム」を理念に掲げ、チームづくりを重要視する同チームでの取り組みについて、トレーナーの渡辺氏に話を伺った。


「自主性を重んじるチーム」にするために、選手が自分自身のコンディションやパフォーマンスに向き合う環境をつくりたかった


ー青山学院大学硬式野球部の構成について教えてください

 ・選手人数/27名(1年生:9人、2年生10人、3年生8人)

 ・チームスタッフ構成/監督、部長、コーチ2名、トレーナー ※2024年1月時点



ーまずは青山学院大学硬式野球部について教えてください。

 部員数は27名とお伝えしましたが、私たちのチームは寮の大きさの関係もあり、各学年10名程度となっております。部員が100名を超えてしまうと、選手一人ひとりを細かく見ることができなくなってしまい、見られていないことによるモチベーションの低下や、チームへのロイヤリティ低下につながってしまいます。少数精鋭の体制は、選手一人ひとりにちゃんと向き合えるような環境となっています。


 また、青山学院大学硬式野球部を率いる安藤監督は「指導・教育はしても管理はしない自主性を重んじるチーム」を理念に掲げ、日々指導されています。そのため、高校生のリクルートをする際にも、例えば、チームの調子が悪かったり、点を取られたりした時にどういう対応をするかなどを重点的に見ていると仰っています。「青山学院大学硬式野球部=自主性を重んじるチーム」というイメージが高校生の中でも定着してきているようなので、理念が定着してきているなと感じます。


ONE TAP SPORTS導入の経緯は?

 より良い結果を出すことはもちろん、選手一人ひとりの成長を最大化するために、「根拠を大事にする」という方針を監督が打ち出したので、選手の日々のコンディションや体重、投球数などをデータに残して、その数字をもとにコミュニケーションをしていこうとなったのがきっかけです。また、「自主性を重んじるチーム」にするためには、選手が自分自身のコンディションに向き合うことが重要と考えたため、コンディションマネジメントによるパフォーマンス向上といえばONE TAP SPORTSだろうということで、2017年に利用を開始しました。


ー現在利用しているONE TAP SPORTSの機能は?

 現在は、コンディション機能のみを利用しています。利用しているのは投手16名のみで、体重、疲労度、睡眠時間、前日のトレーニング強度(0~100のVAS入力※1)、前日のトレーニング内容(ランニング、ウエートトレーニングなど)、前日の投球数、前日の投球内容(キャッチボール、ブルペン、実戦形式など)を毎朝入力してもらっています。


 特に重要視している項目は体重と投球数、投球内容の3つです。体重はコンディションへの影響はもちろん、球速などのパフォーマンスに大きく影響を与えるので、前日から減少している選手がいないかどうか毎日チェックしています。投球数と投球内容については、内容を見ながら、次の登板に向けて調子を崩さないように監督やスタッフがアドバイスをしています。


 私たちのチームでは主体性を育む取り組みを重要視しているので、基本的には選手自身がその日の投球数や投球内容を決めていますが、監督やスタッフが適切なタイミングで声をかけられるように、ONE TAP SPORTSに日々蓄積されるコンディションデータを活用して、監督、スタッフ、選手間でコミュニケーションをとっています。


※データ入力イメージ


リーグ終盤でも戦えるコンディショニングにより、17年ぶりに春季リーグと秋季リーグで優勝


ONE TAP SPORTSに蓄積したデータの活用方法とメリットを教えてください。

 選手の疲労や体重、睡眠時間などを把握したうえで声を掛けられるので的確なアドバイスができることと、データをもとにコミュニケーションを取ることで「ちゃんと見ているよ」という選手への期待を伝えることができ、安心感を醸成することができる点は非常にメリットだと感じています。


 昨シーズンまでであればリーグ終盤にかけて徐々に疲労がたまりコンディションが悪化していましたが、優勝することができた今シーズンの春季リーグと秋季リーグでは、尻上がりにコンディションが良くなっていきました。コンディションデータを見ながらスタッフがサポートし、そこに選手たちも応えてくれたことが結果に表れたと思います。


 また、今シーズンは投手の怪我がゼロという状態をつくれていることも非常にポジティブですね。


ONE TAP SPORTS導入で変わったことは?


 監督は、「自主性を重んじるチーム」づくりに役立っていると言っています。選手には日常生活から自分を律することができるようになってほしいと願っているので、毎日ONE TAP SPORTSを入力してセルフコンディショニングができるようになれば、結果として選手としても成長すると思います。


実際に選手にも聞いてみたところ、

ONE TAP SPORTSは、投手として自分の身体と向き合うために有益なツールだと思う」
「投球数は比較的意識しやすいが、疲労度や睡眠時間はONE TAP SPORTSがあるから意識する癖がついた」
「リーグ終盤まで投げ抜くには自分の身体と向き合うことも必要。トレーナーに頼るばかりでなく、ONE TAP SPORTSを使ってセルフコンディショニングスキルを磨いていきたい」

というような声もありましたね。


怪我の予防だけでなく、フィジカル面からのパフォーマンスアップにも注力

ー他にも渡辺さんが取り組んできたことがあれば教えてください。

 チームを見始めたのは2022年の11月からですが、一番最初に取り組んだのは投手が球を投げる前のエクササイズです。私が見る前は、選手たちは何もエクササイズをせずに投げ始めていたので、肩や肘のエクササイズを取り入れた結果、それだけでも怪我は減りました。


 もうひとつは、リーグの後半になっても長いイニングを投げきれる身体づくりです。昨シーズンまではシーズン後半で失速してしまうことが多かったので、年間を通して回復力を養うトレーニングに取り組むことを意識しました。毛細血管の発達を促して、全身への酸素供給をスムーズにし、その状態から無酸素持久力に対しての耐性を作ることで、シーズン後半での疲れに耐えうる身体となりました。


 メニューとして取り入れたのは、インターバル走やLSD(ロング・スロー・ディスタンス)です。できるだけ選手全員で取り組める時間帯に実施して、メニューの消化具合がバラバラにならないようにしました。良いコンディションを維持できている結果として、各シーズン前に実施している20mスプリントやメディシンボール投げの数値が向上しています。


 最近はウエートトレーニングへの理解を深めるための時間を確保を進めています。以前から「より重いものを持ち上げた人がすごい」という価値観が浸透してしまっており、フォームの正確性やそこから得られる身体の使い方や機能にフォーカスが当たっていない状態でした。このカルチャーを変えるのは大変だと理解していますが、今後はウエートトレーニングの側面からも選手の動きを良くしていきたいと思っています。


ー今後、ONE TAP SPORTSをどのように使っていきたいですか?

 選手のパフォーマンスを最大化するために、まずは現在も取り組んでいるコンディション入力データをもとにしたコミュニケーションをより円滑にしていきたいですね。また、これからも選手が怪我をしないように、データを細かく見ていきたいと思います。フィジカル面のデータ活用にも取り組んでいきたいと思っているので、ONE TAP SPORTSの機能追加も検討しています。


 チームとしては、春季リーグと秋季リーグは優勝することができましたが、明治神宮野球大会では惜しくも準優勝という結果だったので、来シーズンはすべての大会で優勝できるように頑張ります。



(※1)VAS:Visual Analog Scaleの頭文字をとったもので、痛みや疲労感のような主観的な症状を定量的に評価するために広く用いられている手法。例えば「痛み」を評価する場合、0を痛みがない状態、100をこれまで経験したなかでいちばん強い痛みの状態として、現在の痛みがどの位置にあるかを選手に示してもらう。


文/宮川雄希(ユーフォリア)


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