今大会はファイナリスト6チームに対して、決勝1日目・15時に課題となる社会人野球の主要大会で計測されたトラッキングデータを公開。各チームは宿舎で自由にテーマを設定し、検討・分析を行った結果について、翌2日目、12時よりプレゼンテーションを行うスケジュールで行われた。大会前は、提供データについて様々な発表が行われると想定されていたが、蓋を開けると全てのチームが投手についての発表を行った。
慶應義塾大学チームも他のチーム同様に、投手に着目し投球フォームについて考察を行い、投手が投げる“良いストレート”を分析していった。同じような観点で分析に取り組む各チームだったが、同チームでは、これから説明する、分析に至るまでの方針検討から分析手法のアプローチが、他チームには見られないものとなった。
まず、慶應義塾大学チームは分析の方針を決めるために、現在の環境分析及び定義づけを実施。チームリーダーは「現在の野球界はデータ分析がメジャーになっており、プロ・アマチュア問わず計測機器を持つチームが増えてきています。一般的に考えられている投手の評価項目があるが、本当にその項目で良いのか?という疑問を分析で改めて確認していきたい」とし、投手にとってどの項目を追い求めれば、“良いストレート”に近づくのか分析していくこととした。
記事へのコメント