エリートたちがリードした創生期の野球。今日に続く発展の礎のカギは新聞社にあり

 アメリカで誕生したベースボールが日本へ伝来し、どのように各地に広がって日本を代表するスポーツへと発展していったのかを解説する連載企画。今回は、日本野球創生期の主な出来事を振り返っていきます。

 お雇い外国人教師として来日したアメリカ人、ホーレス・ウイルソンが1872年(明治5年)に第一大学区第一番中学で生徒に野球を教え、翌年から開成学校(のちの東京大学)となった同校に、立派な運動場ができると攻守に分かれて試合ができるまでになりました。これが「日本の野球の始まり」といわれています。ちょうど150年前の出来事です。当時の高等教育を受ける若者の多くは、のちの日本をリードするエリートたち。彼らが主導するする形で日本全国に競技が広がったのが野球普及の特徴です。

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