中学スポーツクラブの理想と現実に向き合った1年 茅ヶ崎ブラックキャップスの挑戦


 総合地域スポーツクラブとして経産省の「未来の教室」プロジェクトにも採択された茅ヶ崎ブラックキャップスだが、きっかけは現在の中学校の部活動制度の現場での問題点だった。問題は主に以下の3点。

 1つ目が先生の就労問題。通常授業の後や休日での活動は、就労時間の観点で見ると明らかにオーバーしてしまい、労働環境改善の対象となってしまう点。2つ目は顧問の人材不足。競技の経験者が、顧問になれればいいが、未経験者や希望していない人材が顧問になるケースも多い。そうなると指導者はレベルの差が大きくなり、公立の学校では、指導の質が担保できず、安定した指導も得られない現状となっている。そして3つ目は、少子化による所属部員の減少。高校野球でも夏の大会に合同チームでの参加が増えており、中学の野球部ではさらに深刻な状況だという。

 現在、文科省を中心として、休日の部活動を外部指導員へ移管する取り組みも行われているが、受け皿として成立するのかを検証する目的で採択されたのだ。

 この過程とチームの立ち上げ時の様子を見ているとを見ていると、チームづくりは順調のように見えるが、実際の運営は現実と違う部分も多かったという。今回は、チーム発足からの1年間での苦労や成果についてお話を伺った。


この続きを見るには

この記事の続きは 会員登録(無料)が必要です。
会員登録(無料)が 完了するとお読みいただけます。

下記ボタンより登録してください。

記事へのコメント

  • シェアする