【動画で学ぶ】国際審判員の実技+講義による審判基礎講座

 

 一般財団法人全日本野球協会(東京都新宿区、会長/山中正竹、以下BFJ)は、株式会社エスエスケイ(本社/大阪市中央区、代表取締役社⻑/佐々木恭一、以下SSK)と共に、小学生から社会人の野球までを網羅した審判員向け講習動画を制作いたしました。野球の普及・発展に欠かすことのできない審判員の成り手を増やすことや審判員の技術向上を目的に、動画を通じて、基本となる動きを分かりやすく伝えます。

■ 実践的な野球審判動画

今回、BFJがSSKと協働して制作した動画は、実技11本、講義1本の合計12本。実技では、ジェスチャーやコールなど審判員の基本から、塁審ごとに異なる動きをアウト、セーフの状況ごとに解説。二人制・四人制と、審判員の人数が異なる試合のどちらにも対応できるように、審判員同士の声のコミュニケーションや特有の動きなど、実践に即した形で紹介しています。

 講義では、ベースボールの歴史を紐解き、1845年に初めて成文化された20のルールを紹介。野球の成り立ちから、競技として発展していく歴史、スポーツマンシップの概念などの説明を通じて、審判員や野球競技者が、野球というスポーツとどのように向き合っていくのがよいかを問いかけます。ただルールに基づいて判定をするだけに留まらない、審判員の役割・心構えを学ぶことができます。

■ 講師 
小山 克仁(こやま かつひと)
BFJアマチュア野球規則委員会 副委員長、アジア野球連盟 審判長
■ 実演 
山口 智久(やまぐち ともひさ)、吉野 弘則(よしの ひろのり)
清水 康大(しみず やすひろ)、 塚田 敦夫(つかだ あつお)
※ 四氏ともBFJが認定する国際審判員


1)審判員の基本的なジェスチャーやコール

アウトやセーフ、タイムなど審判員の基本的なジェスチャーを大事なポイントに沿って確認。姿勢や発声を基礎から学べます。


2)球審のメカニクス

1試合およそ300球をジャッジしていく上で重要になる正しい構え方を中心に、トラッキングやストライクゾーンを学びます。


3)球審用具の着脱解説

マスクの着脱時は、常にボールの方を見ながら、チェストプロテクターは肩パットを適切に合わせることで事故を防ぐことができます。


4)塁審のメカニクス

塁審のポイントはポジショニングとメリハリのあるジェスチャーです。正しく判定できるポジションで自信を持って判定してください。


5)一塁フォースプレイの見方

角度と距離がポイントで、ボールが飛んだ方向で位置取りも変わります。走者へのタッグの確認など、ポジション取りが重要です。


6)各塁判定の解説 

それぞれ特徴のある各塁の判定について、代表的なプレイを説明。大切なのは、距離、角度、そして止まって見ることです。


7)本塁タッグプレイの見方

本塁周辺ではボールがいつも同じ場所には来ないので、常に良い位置に入るように動き、捕手と走者の間に入ります。


8)投手の投球動作の確認

ワインドアップポジションとセットポジションの正しい投球動作を覚えることが正しいジャッジに繋がります。


9)二人制メカニクスの解説~無走者の場合~

2人で打球・走者の動きを見なければいけない二人制メカニクスで大切なのは、2人の声のコミュニケーションです。


10)二人制メカニクスの解説~走者がいる場合~

二人制でランナーがいると、触塁の確認、ボールの判定、打球の判定とそれぞれ責任分担があるので、先読みして次のプレイに備えましょう。


11)四人制メカニクスの解説

二人制メカニクスで学んだ角度と距離、声のコミュニケーションが四人制に生きてきます。


12)マスク越しに見た野球の愉しさ~スポーツマンシップの視点から~

1845年、初めてベースボールのルールが20項目から成立。その時から「フェアであること」が重要な価値観として続いています。


■講師と実演審判員 

左から小山克仁氏(講師)、山口智久氏・吉野弘則氏・清水康大氏・塚田敦夫氏(実演)


■SSKについて

SSKは、1950年に野球ユニフォームでスタートし、70年以上にわたる歴史で培った技術やノウハウを生かしたユニークなモノづくりで知られる野球総合ブランド。審判員サポートでは、1993年に国際野球連盟(現在の世界野球ソフトボール連盟/WBSC)を皮切りに、アジア野球連盟(BFA)、日本野球機構(NPB)でも審判員ユニフォームのオフィシャルサプライヤーを務めています。

記事へのコメント

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日下 正

わかりやすい動画、わかりやすい解説でした。もっと早く、このようなコンテンツがあることを知っておけば良かったです。何度も繰り返しみて、審判員としての心構え、技術を身につけていきたいと思います。このような素晴らしいコンテンツがあることを野球仲間に広めていきたいです。  小山さんをはじめ、国際審判員の皆様、動画の企画および編集された全ての方にお礼申しあげます。

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