【中学野球部地域移行シリーズ 第2弾(前編)】 初心者からプロを目指す選手まで育成。川口クラブが「モデルケース」と注目される仕組みづくり


 中学校の部活動の地域移行が進められるなか、モデルケースとして県内外から注目を集めるチームがある。埼玉県川口市で活動する川口クラブだ。


 母体となっている川口市の中体連野球部は部員減少に歯止めをかけるべく、坊主強制の禁止や、市内の小学校を回って野球遊びの普及活動を実施するなどさまざまな取り組みを積極的に行ってきた。こうした一連の活動が川口クラブにつながっているという。


 川口市立芝東中学校の教員で、川口クラブのGM兼コーチを務める武田尚大さんが説明する。




「最初は川口市の選抜チームをつくって地区としてまとまり、次にキューポラーズとして組織だって活動してきたことが川口クラブのもとになっています。関東近県の学校を集めて川口市内で大会を開催するなど、教員のまとまりがすごくありました。クラブ運営で一番のネックになるのは人だと思います。僕らは最初から市内の先生たちで動き、状況に合わせてあり方をチェンジしてきました。もちろん入れ替わりはあるなか、残って活動してくださる人が多いことがクラブの土台にあります」


選抜式から希望者全員参加へ


この続きを見るには

この記事の続きは 会員登録(無料)が必要です。
会員登録(無料)が 完了するとお読みいただけます。

下記ボタンより登録してください。

記事へのコメント

  • シェアする