「Q&A 事例解説」では一般財団法人全日本野球協会に寄せられる多くの規則についてのご質問の中から、特によく頂く質問をピックアップ。ご質問に対する回答内容を皆さんと共有することで皆さんの理解を深めていただくことを目的としています。 ぜひ、ルールの深掘りにご活用ください。
▼質問内容
投手が正対する塁へ牽制球を投げようとする場合、軸足をはずした後に両手を離さなければならない。軸足をはずすのと、両手を離すのが同時の場合はボークとなる。 と「競技者必携2022 審判員・選手への注意事項(40)に記載があります。
この「牽制球を投げようとする場合」とは、どういう意味でしょうか。ある方からは、両手を離してからボールを持った手が肩より上になった場合だとも聞きました。
しかし、投手に牽制球を投げる意思が見られず、軸足をはずすのと両手を離すのが同時だった場合もボークとなるのでしょうか。
▼回答
公認野球規則5.07(a)(2)【注5】(P.45)を参照ください。
【注5】ワインドアップとセットポジションとの区別なく、軸足を投手板に触れてボールを両手で保持した投手が、投手板から軸足を外すにあたっては、必ずボールを両手で保持したまま外さねばならない。また、軸足を投手板から外した後には、必ず両手を離して身体の両側に下ろし、あらためて軸足を投手板に触れなければならない。
※けん制球を投げようとするかしないかにかかわらず、投手板を外すにあたっては、ボールを保持したまま外さなければならないと規定されていますので、同時は規則違反です。
この規則は厳格に適用されるべきです。

