【守備時のタイム】 これって「監督のタイム」?「野手のタイム」?

「Q&A 事例解説」では一般財団法人全日本野球協会によされる多くの規則についてのご質問の中から、特によく頂く質問をピックアップ。ご質問に対する回答内容を皆さんと共有することで皆さんの理解を深めていただくことを目的としています。

 ぜひ、ルールの深掘りにご活用ください。

▼回答内容

 監督や野手がマウンドに行く回数等については、所属する団体(連盟)によって、内規が違っていますので、まず、それぞれの規定に従うことが原則です。そのうえで、ご質問のタイムのカウントの仕方についての考え方の原則についてお答えします。

 ご質問の①、②とも監督と野手がマウンドに行くのに、タイム差がない場合(選手が投手のもとに行って、まだ、マウンドに残っているタイミングで監督が出てきた場合、あるいは、監督が投手のもとに行って、投手と話をしているタイミングで、野手がマウンドに集まった場合)はいずれも、監督が投手のもとに行った回数の1回に数えます。

そのため野手の1回にはカウントしません。今回のご質問で言う「監督のタイム」「守備のタイム」だと「監督のタイム」が2回取られたことになります。

 規則上、回数制限を超えてマウンドに行った場合に、投手交代のペナルティが適用されるのは、監督・コーチのみです。(日本のアマ野球では、野手の回数に制限を設けている団体もありますが、ペナルティはありません)

 ※マウンドに行った場合の定義は、一般的にはファウルラインを越えるところで判断されます。

 また、参考までに、社会人野球や大学野球においては、監督がマウンドに行ったときに、捕手以外の野手は一人しかマウンドに行くことは許されません。(内野手全員が集まったりすることはできません。)質問者は全軟連に所属されているようですから、全軟連の内規をよくご確認のうえ、その適用はそれに従ってください。

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