【Q&A】投球動作の停止について

 「Q&A 事例解説」では一般財団法人全日本野球協会に寄せられる多くの規則についてのご質問の中から、特によく頂く質問をピックアップ。ご質問に対する回答内容を皆さんと共有することで皆さんの理解を深めていただくことを目的としています。

 ぜひ、ルールの深掘りにご活用ください。


▼質問内容

左投手の一塁牽制、右投手の三塁牽制について

特に右投手で三塁に走者がいる時、自由な足を一旦上げて止めて(三塁走者に投球するのか牽制球投げるのかあやふやにして)投球もしくは三塁に送球するというプレイをする選手がいます。

このような行為は果たしてボークとなるのでしょうか?

▼回答内容

投手が自由な足を振り上げて、一旦動作を止めてしまえば、打者に投球することも塁に牽制球を送球することも許されません。

即時に“ボーク”を宣告してください。

規則上の根拠は以下のとおりです。

6.02(a)ボーク
塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。
(1) 投手板に触れている投手が5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。

※5.07(a)(1)ワインドアップポジションの①、および同(2)セットポジションの②には、次のように規定されています。

・打者への投球動作を起こしたならば、中断したり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。

また、6.02(a)の(3)では下記の場合はボークになると規定されています。

 投手板に触れている投手が、塁に送球する前に、足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。

これら上記の規則に違反するため、自由な足を振り上げて、一旦動作を止めてしまえば“ボーク”です。

選手と指導者にルール違反であることを明確に説明して、このような動作をやめさせるよう指導してください。

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